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2008年6月19日木曜日

心気症とはどんな病気?

頭痛や腰痛、胃の痛みなどを感じると「何か病気にかかってるのではないか」と思うことは誰にでもあります。

ふつうは、病院を受診して「心配ない」と診断されたり、自然にそうした症状が消えてしまえば、いつのまにか忘れてしまいます。

しかし、医師から何度も「心配ない」と言われても、検査結果が「異常なし」と出ても、「重大な病気にかかっているのではないか」という不安が打ち消せず、体の不調を訴え続けるのが心気症です。

こうした心気症状は、統合失調症やうつ病の初期、または部分症状として現れることもあります(心気妄想)。

症状について

身体的な異変を自覚すると、しきりにその症状を周囲に訴えます。さらに「重大な病気かもしれない」と病院にかかり、「異常ない」といわれても納得せず、繰り返し受診したり、次々と医師を変えて受診したりします(ドクターショッピング)。

一般的には、癌などの重い病気や、不治の病を疑っていることが多くあります。

痛みや不快感などの自覚症状が持続しているため、医師や家族から「気のせい」「病気ではない」などと批判されると、孤独感を募らせ、いらだったり、ますます訴えがひどくなることもあります。

人によっては「現代医学では治らない」と思い込み、医学書を買い込んで読み漁り、次々に民間療法をためしたり、だまされて被害に遭うこともあります。

周囲の人の対応

どこも悪くないのに「病気だ」「不快だ」と訴え続ける患者さんの話を聞くのは、並大抵のことではありません。

しかしそこは「病気である」という認識を持って、患者さんに病状を説明されたら、聞いてあげることが大切です。

かかっている病院が、精神科医療を受けられないところであれば、精神科医療が受けられるメンタル・クリニックや総合病院などに相談し、専門医療が受けられるように配慮することも必要です。

また、患者さんは自分が病気だと思い込んでいるため、外出をしなくなるなど、行動を制限しがちになります。

なるべく別のことに興味をひくように話題を提供したり、気分転換をさせてあげるようにしましょう。